【社説】離散家族の対面は、平和共存の第一歩=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.09 17:23
離散家族の対面が来月20~26日に金剛山(クムガンサン)で行われることになった。先月の南北高官接触でおさめた「8・25合意」の最初のボタンがうまくかけられたことについて評価するばかりだ。昨年2月以降1年半ぶりに再開となる離散家族の対面は、南北関係が行き詰まる中で心配をかけた韓国・北朝鮮の離散家族へのとても貴重なプレゼントとなるだろう。
だが依然として越えなければならない山が多い。まず日程が北朝鮮労働党創建70周年記念日である来月10日以降に決められたことがいまわしい。北朝鮮が記念日前後に核実験や長距離ミサイル発射などの挑発をする場合、「断固対処」を明らかにした韓国としては行事を予定通りに進めにくくなるからだ。今回の実務接触が徹夜の2日間と長引いた理由も、来月20日以前は難しいという北側の主張が頑強だったためだという。間違っていることを願うが、一部から今回の妥結が国際社会の非難世論を避けて記念日挑発をするための北朝鮮の事前布石だという分析が出てくる理由だ。