韓国、8月の輸出15%減少…実物経済に広がるチャイナショック
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.02 07:59
「チャイナショック」が韓国の輸出にも影響を与え始めた。8月の輸出額は393億3000万ドルと、前年同月比で14.7%減少した。グローバル金融危機だった2009年8月(-20.9%)以来6年ぶりの減少幅だ。400億ドルに達しない輸出額も2011年2月(384億ドル)以来4年6カ月ぶりだ。ユン・ガプソク産業通商資源部貿易政策官は「-14.7%という数値はしばらく経験していない数値」とし「原油価格の下落や中国の景気低迷などが複合的に作用した」と述べた。
輸出ショックの震源地は中国だ。世界1位の原材料消費市場である中国の景気が失速すると、原油をはじめとする国際原材料価格が急落した。国際原油価格はテキサス産軽質油(WTI)を基準に昨年9月は1バレルあたり90ドル程度だったが、最近は40ドル線に落ちた。これを受け、先月は石油製品(-40.3%)と石油化学製品(-25.7%)の輸出が急減した。同じ量を輸出しても単価が下落すれば輸出額が減少するしかない。原油価格が下落すれば輸出製品の原価を低めるプラスの側面もある。しかし最近は世界的な需要不足で輸出が増える余地が消えた。また先月は米国と英国の企業が国内造船会社に発注した石油ボーリング船2隻(11億ドル)の引き受けを1年6カ月延期し、造船輸出の実績が急減した。