【時視各角】朴槿恵が得たもの、金正恩が失ったもの(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 10:23
南北高官接触の結果について、この地の極右と極左がいずれも批判している雰囲気だ。世論調査によれば65~70%が「よくやった」というのにもかからわずだ。果たして極右と極左が大型事件ごとに神経を尖らせる外信報道はどうだろうか。米国のワシントンポストは「韓国の勝利とおもわれる」とし、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネも「金正恩は対北朝鮮拡声器で弱点を見せた」として「北の遺憾表明も事件」と報道した。それでもなぜ極右と極左は朴槿恵(パク・クネ)大統領(以下敬称略)を非難するのだろうか。極右は「100点取れるのに70点しか取れなかった」という立場だ。北朝鮮を窮地に追いやったが、確実な謝罪と再発防止を受け取れなかったことが残念だという表情だ。一方、北朝鮮に肩入れし続けて恥をかいた極左は、朴槿恵の高得点そのものが不適当だ。猜疑(さいぎ)と嫉妬が入り混じった表情だ。
北の緻密な挑発は成功した。こっそりと入り込んで埋めた木箱入り地雷が韓国の20代初めの将兵の足首を吹き飛ばしたのだ。だが熱線観測装備(TOD)にとらえられた爆発映像は、国民の目には「歯ぎしりするような卑劣なテロ」として刻印され、同僚兵士たちが力をふりしぼって負傷者を護送する場面は大きな感動を残した。さらに、この前の映画『延坪(ヨンピョン)海戦』が600万人の観客を動員した。北朝鮮が期待した韓国内の葛藤は蒸発した。