【社説】「スケールの大きい提案」で南北の「スケールの大きい平和」求める時だ
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.08.30 13:08
南北高官接触で6項目の合意事項が発表されてから韓半島の軍事的緊張は平常時水準に戻る雰囲気だ。国民の団結された力、政界から久しぶりに出てきた同見解の声、そして中国・米国の外交的支援により軍事的対決局面はひとまず峠を越えた。韓国ギャラップの調査で朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率も1週間前より15ポイント急上昇の49%を記録した。
だが、油断は禁物だ。8・25南北合意で大きな成果を得たと自画自賛する時ではない。韓国政府は大統領の国政支持率回復に酔っていてもならない。冷静に考えれば北朝鮮も大きく失っていない。謝罪というのも韓国側の解釈であり、彼らは地雷挑発を認めないまま「遺憾」の表明にとどまった。代わりに韓国の対北朝鮮拡声器放送をやめさせた。北朝鮮が準戦時体制を解除したが、それでも挑発をあきらめたのではない。過去の経験に照らし北朝鮮はいつでも新たな挑発カードを切る恐れがある。