【社説】「中国が経済不安を輸出している」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.27 11:56
「チャイナリスク」の恐怖が拡大している。「世界最大貿易国である中国が恐怖と衝撃という新しい商品まで輸出している」という話が出るほどだ。4日連続で急落した上海総合指数は26日も1%以上落ちた。前日発表された人民銀行の電撃的な金利と預金準備率引き下げも効果がなかった。11~13日に人民元を4%以上切り下げた中国が追加切り下げカードを切るかもしれないという観測が首をもたげている。これにより為替差損を懸念したグローバルホットマネーが中国など新興国市場から一気に抜け出し、世界的に株式・外国為替市場を揺るがしている。
チャイナリスクが世界経済危機に直結するものと断定することはできない。しかしその可能性がさらに拡大したことだけは否定しがたい事実だ。これまで市場では中国に対する楽観論が優勢だった。「中国政府が実体経済はもちろん金融も十分に管理できる」と信じた。中国市場の開放水準が低く、不安が世界金融市場に広まる懸念も小さいとみていた。