【コラム】韓国の外交的決定は「韓国のもの」であるべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.21 10:55
朴槿恵(パク・クネ)大統領も南北関係を改善する意志があると言いながらも関係改善を邪魔する発言をしている。朴大統領は統一準備委員会の会議で、来年にも北朝鮮が崩壊した場合に備えろという、大統領としてしてはならない話をした。2012年李明博(イ・ミョンバク)大統領がアラブの春を見て北朝鮮体制の崩壊は時間の問題という話を公開的に言いふらしていた間違いの繰り返しだ。嘆かわしい。1870~1871年、ビスマルク政権下で普仏戦争を卓越した戦略で指揮してドイツ統一に絶対的な寄与をした伝説的な戦略家ヘルムート・モルトケは「政治家が言う言葉はすべて真実であるべきだが、すべての真実をみな話してはいけない」という有名な警句(Maxim)を残した。パロディにしてみると「政治家が言う言葉はみな事実であるべきだが、すべての事実をみな話してはいけない」となる。モルトケの忠告と関係なく、北朝鮮崩壊が切迫していることが事実なのかも確実ではない。
北東アジア情勢が韓国をジレンマに陥らせて外交的に孤立させているということは話をしなくても皆分かっている。問題はどのようにするかだ。どのようにこの孤立から切り抜けて危機をチャンスにするかだ。結局、答えは対米・対日・大衆実用主義の自主外交に戻ってくる。韓日関係において、朴大統領が安倍の終戦70年談話に対する反応として、謝罪と反省を根幹とした歴代内閣の立場は揺るぎないという安倍の言葉を節制された言語として肯定的に受け入れたことは韓日関係改善の青信号になるだろう。民族主義の勢いが強力な日本にこれ以上期待するものがない以上、慰安婦問題や安保・経済・文化分野の協力を分離対応する外交が現実的だ。安倍の歴史わい曲は彼の無知と無概念のせいにして許してしまおう。