ウォン下落しても笑えない韓国の輸出企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.20 10:32
これまで韓国は量的緩和を前面に出した日本の円安攻勢に戦々恐々とした。企業はウォンに比べ円があまりに下がり韓国の輸出品の価格競争力が弱まったとしてウォンの価値を低くしなければならないと騒ぎ立てた。ところがその渦中に中国が人民元を切り下げ後頭部を叩かれた。新興国の通貨価値が下がり合わせてウォンも急落した。すると韓国の金融市場から外国人投資金が抜け出した。外国人投資家は今月に入り株式市場だけで1兆2948億ウォンを引き揚げた。6~7月の売り越し額2兆6600余億ウォンを加えれば3カ月に満たない期間の累積売り越しは4兆ウォンに近い。外国人投資家は7月中に債券も2兆6180億ウォンを売り越した。
ウォンが下がったからと輸出企業の表情は明るいものではない。人民元切り下げで中国への輸出と中国との輸出競争の両面で不利になったためだ。人民元下落は中国の輸入需要を冷え込ませる。中国の消費を計る指標の乗用車販売台数は先月126万8000台で前年同月より6.6%減少した。6月に続き2カ月連続のマイナス成長だ。