【コラム】南北経済協力、沼に落ちた韓国経済の突破口だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.18 13:51
北朝鮮との経済協力は開城(ケソン)工業団地の例のように北朝鮮の低賃金労働力を韓国企業がどのように活用するのかが核心だ。開城工業団地の賃金を基準としても北朝鮮の労働者に対する報酬は中国の半分程度にすぎない。今後北朝鮮の人的資源を活用し経済協力を拡大することができる。もちろん脱北者の場合に見るように北朝鮮の住民たちが市場経済体制に対する理解と経験が不足し異質な環境に適応するには時間がかかる。政府レベルで脱北者を対象にした体系的で効率的な教育と訓練プログラムを作り、産業配置と人材活用に対する長期計画もまとめなければならないだろう。
南北経済協力は低成長の泥沼に落ち込んでいる韓国経済にとっても突破口になれる。北朝鮮は立ち後れた経済構造と生産性で10年間の経済成長率は年平均1%に満たない。しかし多くの研究は北朝鮮が開放改革の道に果敢に出てきて周辺国と経済協力を拡大すれば中国、ベトナムなど体制転換した国のように高い成長ができる潜在力があることを見せてくれる。長期的に北朝鮮地域の購買力が大きくなりインフラ需要が増えれば韓国企業にも活路になるだろう。若者たちの雇用と創業機会も増やすことができる。