後退した安倍首相、前に出た朴大統領
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.08.16 09:26
朴槿恵(パク・クネ)大統領が15日、光復(解放)70周年の祝辞で日本に向け投げかけたメッセージは「過去型謝罪に対する未来型回答」だった。前日発表された日本の安倍晋三首相の談話に対し物足りなさを示したが批判を自制し関係改善の余地を残した。就任初年度と昨年に比べ語調がやわらかくなった。歴史問題に対する原則対応と同時に互いに実利を得ることができる分野での協力並行が要旨だ。これまで原則に置かれた重心が実利側に柔軟に移動する姿だ。
朴大統領はこの日ソウル・世宗(セジョン)文化会館で開かれた光復70周年中央慶祝式祝辞を通じ、「安倍首相の談話はわれわれとしては残念な部分が少なくない」としながらも、「侵略と植民地支配、慰安婦問題などに対する謝罪と反省を根幹とした過去の内閣の立場は今後も揺らがないと国際社会に明確に示した点に注目する」と話した。延世(ヨンセ)大学のソン・ヨル国際学大学院長は、「安倍談話だけで妄言だと断言するのは難しい。多少不満はあるが受け入れるほかない立場なのでそのような状況が祝辞に反映された」と分析した。