<慰安婦生存者13人証言>「片思いも告白したことがない16歳だった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.14 08:40
自分が「花」であることを忘れた少女がいた。咲く前に踏みにじられたため、少女は自分の中のつぼみを知らなかった。当時16歳ごろだっただろうか。片思いも告白したことがない少女だった。
少女の祖国の朝鮮は1910年後の日本の植民地だった。1932年に日本は中国上海に「慰安所」を設置した。旧日本軍の性的奴隷の役割をする「慰安婦」がそこにいた。日本は植民地の少女を慰安婦として強制動員した。少女も「お腹いっぱい食べることができる」という言葉にだまされて慰安婦として連れて行かれた。わけも分からず日本軍を体で相手にしなければならなかった。
学者は少女のような慰安婦被害者が8万-20万人にのぼると推算している。うち半分以上が朝鮮人だった。1945年の解放と同時に慰安所も閉鎖された。慰安所に連れて行かれた朝鮮の少女は大韓民国の女性に成長した。しかし苦痛の記憶は隠さなければならなかった。数十年間、大韓民国で「慰安婦」という名を公開的に話す人はほとんどいなかった。少女が高齢になっていく間、慰安婦問題も少しずつ忘れられた。