【噴水台】FIFAの猫専用アパート=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.03 15:00
ブランドショップが集まっている米国ニューヨークのミッドタウン。ここのど真中に58階立ての黒い超豪華アパートが建っている。不動産財閥であり暴言で有名な共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏が建てた「トランプタワー」だ。最近この建物がチャック・ブレイザー元国際サッカー連盟(FIFA)理事のせいで話題になった。自家用飛行機であらゆる贅沢を日常的に行っていた彼が、自身のペットの猫専用にトランプタワー内のアパートを月6000ドル(約700万ウォン)で借りていた奇行が明るみに出たからだ。家賃はもちろん“黒い金”を充てた。
1億5000万ドル(約1700億ウォン)が超えるわいろ授受の容疑で幹部が米捜査当局の標的にされながらFIFAがマフィア化したという批判であふれている。ゼップ・ブラッターFIFA前会長には「ドン・ブラティオーネ」というニックネームがついた。映画『ゴッドファーザー』のマフィアの親分「ドン・コルレオーネ」にひっかけた嘲弄だ。
実際に2つの組織は運営方式からして似ている。マフィアは親分が麻薬などの違法事業権を中間ボスに与えて上納を受ける構造だ。FIFAもやはり会長が役員の悪行に目を閉じる代わりに盲目的な忠誠を得てきた。現FIFA役員陣はワールドカップ開催地の選定時に1000万ドル(117億ウォン余り)ずつ手にした。ワールドカップの競技入場券も引き出して遠慮なくダフ屋に売った。内部事情は口外しない形まで全く同じだ。「オメルタ(Omerta)」と呼ばれるマフィア世界の中の「沈黙の鉄則」だ。