<韓国製造業4-6月期実績ショック>ウォン高に苦しみ、中国に押され(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.03 13:24
ウォン高に苦しみ、ライバル企業に劣勢となり、韓国経済を支えている製造業が揺れている。電子・自動車・鉄鋼・造船・石油化学の主要5業種のうち4-6月期の実績が全般的に改善したのは石油化学だけだ。LG化学など石油化学5社の4-6月期の営業利益は合計3兆589億ウォンと、前年同期比で464.37%増えた。一方、造船3社は5兆ウォン(約5300億円)近い大規模な営業損失を出した。自動車企業の実績悪化も続いた。韓国を代表するサムスン電子の実績も予想を下回った。韓国製造業が日本と中国の間に挟まれた「サンドイッチ」状況を迎えているという危機論が強まっている。
◆電子=半導は体好況、スマートフォンは不振
サムスン電子は4-6月期の半導体の売上高が過去最高となったが、スマートフォンは振るわなかった。4-6月期の営業利益は6兆9000億ウォン(約7300億円)と、前年同期比4.03%減少した。米アップル、中国ファーウェイ(華為)などとの競争で「ギャラクシーS6」が期待ほど売れなかった影響が大きい。サムスンSDIもギャラクシーS6の販売不振の直撃弾を受けた。小型バッテリーの供給が減り、営業損失は37億ウォンだった。当初、市場の期待値は営業利益160億ウォンだった。