【社説】韓国の主力産業、本当の危機だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.01 11:46
製造業強国の韓国が根本から揺れている。造船・半導体・鉄鋼・自動車など主力産業が売上減少と競争力低下に苦しんでいる。当面の不振よりも大きな問題は突破口が見えないという点だ。外では中国と日本に劣勢だ。中では構造改革が空回りし、企業家精神が冷めつつある。
主力産業の実績を見るとため息しか出ない。現代重工業・サムスン重工業・大宇造船海洋の造船「ビッグ3」は先月29日、過去最悪の4兆7509億ウォンの赤字を出した。数年間積み重なった問題を一定時点に一度に反映する造船業種の会計システムの特性を勘案しても、あまりにも深刻だ。造船が外貨を稼ぐどころか国民の税金で赤字を埋めなければならない産業に転落したのだ。
半導体も良くない。サムスン電子の4-6月期の実績はそれなりの数値だったが、市場の期待をかなり下回った。売上高は前年同期比7.3%減、営業利益は4%減だった。今後がさらに不安だ。中国は国家戦略レベルで半導体投資を増やしている。米インテルはマイクロンテクノロジーと提携し、NAND型フラッシュメモリーより1000倍速い次世代メモリー半導体の生産に入ると明らかにした。韓国半導体産業は米中G2の攻勢を乗り越えなければならない重い課題を抱えることになった。