患者残っているが「MERS安心」…中国人観光客に来韓促すメッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.29 10:11
韓国政府が中東呼吸器症候群(MERS)事態が終わったと宣言した。5月20日に最初の患者が確認されてから69日ぶりだ。黄教安(ファン・ギョアン)首相はこの日、汎政府対策会議を主宰した後に「もう安心しても良い。MERSの不安感を取り払い経済・文化・余暇・学校などすべての日常生活を正常化してほしい。そのようにしてもかまわない」と話した。これに伴い政府は、中央MERS管理対策本部を解散してMERS状況室と後続措置のタスクフォースチーム中心に再編することにした。黄首相はこの会議で「厳格な国際基準に伴う終息宣言のためには時間がさらに必要だという意見があるが、集中管理病院(15カ所)がすべて解除され、新たな患者は23日間出ておらず、27日に隔離者が全て解除された点を総合してみると、もう安心しても良いというのが医療界と政府の判断」と説明した。事実上のMERS終息宣言だ。
政府の終息宣言は国際基準とは差がある。世界保健機関(WHO)は患者がいなくなった日から28日が過ぎて初めて終息したとみる。ところが現在、陽性の患者が1人残っている。それでもこうした宣言をした理由は、景気の悪化をこれ以上放置できないという判断からだ。保健福祉部の関係者は「すでに街中からはMERSの感染源が消えたので休暇・行事・旅行・レジャーだけでなく消費までも平常時のようにしてほしいという意」と話した。中国人観光客にも「安心して韓国に来てほしい」というメッセージを送ったことになる。