【コラム】シンクホールに落ちる韓国製造業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.28 13:13
大宇(デウ)造船海洋の不振は、韓国製造業が直面している問題を縮約して見せている。この企業は3兆ウォン台の大規模な損失を漏らす。海洋プラント事業で積み重なった損失を今年の4-6月期に全て吐き出すということだ。持ち主のいない企業、いや主人が主人のようでない企業とは言っても、本当に自分勝手だ。それでも構造調整をするという話はしない。減員の報道が出てくれば会社側はもちろん大株主の産業銀行も否定する。実態調査をしてみてこそ分かる。無責任の極限状態だ。
◆赤字出ても構造調整不可
昨年の現代(ヒョンデ)重工業もそうだった。3兆ウォン台の赤字が出たが従業員らの給与はただの一銭も削ることができなかった。労組は会社側の人材構造調整にストライキで抵抗した。労組は今年もストライキを決議した。今年4-6月期まで7四半期連続で赤字を出した企業の実状だ。「私たちは一生懸命に働いた罪しかない」として賃金引き上げを要求する労組の抗弁は、無知の所産だ。熱心に仕事をしても滅びる企業は頻繁にあるのだ。賃金が生産性を追い越せば、どんな企業も耐え忍ぶことはできない。