FT買収の日経、インターネット有料読者世界1位に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.25 11:28
23日深夜に伝えられた日本経済新聞社の英フィナンシャルタイムズ(FT)買収の速報は世界メディア業界に衝撃を与えた。読者数と影響力で世界最大の経済メディアグループが誕生するためだけではなかった。ジャーナリズムとブランドイメージで東洋と西洋を代表する経済紙の統合は誰も予想できなかった。言語と文化の壁を崩す一大事件だった。
ピーター・ブリガーAFP通信東京支局エディターは「日経のFT買収は一言で衝撃そのもの」とし「ニュースに接した瞬間、耳を疑うしかなかった」と述べた。朝日新聞も24日、「日本語という壁が作り出す狭い市場の中でシェア争いをしてきた同業他社は、衝撃を受けている」と伝えた。菅義偉官房長官をはじめとする閣僚は日本発の経済情報発信に対する期待を表した。西欧の報道機関は主に経済的な次元で接近した。英ガーディアン紙は社説で、「英国と日本のジャーナリズム文化が結婚するのは容易ではないだろう」としながらも「グローバルメディアの側面で今回の合意は一理ある」と論評した。
日経のFT買収で世界新聞版図は地殻変動が避けられなくなった。両社の新聞発行部数は296万4000部(日経273万9000部、FT22万5000部)と、米ウォールストリートジャーナル(WSJ、146万3000部)の約2倍。インターネット新聞の有料読者は93万4000人(FT50万4000人、日経43万人)と、ニューヨークタイムズ(91万人)を抜いて世界1位となる。単なる数値を越え、両紙はアジアと西洋のコンテンツを統合すると予想されるだけに、競争力や影響力はさらに膨らむ見込みだ。世界メディア業界のビッグバンをもたらすと考えられる理由だ。経済メディアに限定すれば、世界市場は日経・FTとWSJを傘下に置くダウジョーンズ(DJ)の2強体制に再編された。経済分野では米ブルームバーグの影響力も大きいだけに、今後この3社間の激しい競争が予想される。