ショッピングだけでは限界…20・30代中国人観光客が熱狂する韓流の場をつくろう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.15 09:48
中国長沙に住むフーさん(24)は、今年1月、両親と一緒に韓国を旅した。韓流が大好きで訪韓したものの、弘大(ホンデ)・明洞(ミョンドン)一帯で化粧品などをショッピングしたのがすべてで、父親との好みが一致しなかった。料理や観光地も中国よりもいいと思ったところはなかった。フーさんは「店の前の韓流スターのパネル以外には韓流を体験する施設がなく、残念だった」とし「旅行よりショッピングのほうを思い出す」と述懐した。
中東呼吸器症候群(MERS)事態が落ち着きを取り戻しつつあるなか、韓国観光業界に警戒心を持たせるような報告書が公表された。内需消費の火付け役を担う中国人観光客の中で、韓国を再び訪れたいという人がますます減っていることが明らかになったためだ。中国人観光客が韓国に滞在する期間も顕著に短くなった。
観光・流通業界には赤信号が灯った。韓国経済研究院が14日に発表した報告書「中国観光客誘致活性化のための対応課題」によると、中国人観光客数は2001年48万人から昨年613万人へ、年平均22%の高速成長を遂げた。湖原(ホウォン)大のチャン・ビョングォン教授(ホテル観光学)は「現在の傾向のままいけば、2020年には中国人観光客を1280万人まで誘致することができる」と予想した。