【コラム】低下する韓国の製造業競争力、どうするべきか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.13 13:43
韓国の製造業が岐路に立っている。国連の統計によると、韓国の製造業は過去40年間、世界で5番目の速さで成長した。しかし今日では高い賃金上昇率、硬直的な労使関係、鈍化した生産性などで危機を迎えている。
何よりも主力製造業者の実質賃金が急上昇している。現代自動車の勤労者の年俸は売上高と営業利益が倍にのぼる日本のトヨタ自動車を上回った。賃金上昇はグローバル競争力の低下につながり、現代車の米国市場シェアは減少している。製造業全体の生産性は先進国の70%にすぎない。生産職勤労者の平均年齢は48.3歳と急速に高齢化している。
来年度の最低賃金引き上げ率は8.1%に決定した。2008年以降、最も高い。韓国経営者総協会によると、高率引き上げ時には半分にのぼる中小企業が雇用を減らす計画という。ドイツの場合、1時間8.5ユーロの最低賃金を導入した後、1四半期で23万7000人の「ミニジョブ」が減るなど中小企業の雇用減少現象が明確に表れた。