【中央時評】国家利益と国家名誉の間の対日政策
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.11 12:44
改善の兆しが見られた韓日関係に突発変数が生じた。発端は明治近代産業施設の世界遺産登録に関する英文の文言「forced to work」の解釈問題だ。韓国政府は「強制労役を初めて認めた」と強調している一方、日本政府は「強制労働を意味するものではない」と対抗している。
なぜ同じ英語の文言をめぐりこうした隔たりが生じるのだろうか。外交的な合意文で解釈の違いが生じる場合は決して少なくない。しかし日本のように激しく表れる国は珍しい。表と裏の意味が違うのは日本の言語の構造的な特徴であるからだ。したがって日本との交渉で合意文を作成して解釈するのには格別の注意が必要だ。
これまで問題になったケースを見ればすぐに理解できる。「前事不忘、後事之師」という漢字を見てもそうだ。日本は「過去を忘れず、未来の教訓とする」と解釈している。最小限の謝罪はすでにしたということだ。しかし韓国や中国の立場は違う。「過去を忘れなければ、未来の教訓となる」と解釈している。まだ謝罪はきちんと行われていないとみている。このため8月15日の日本首相の靖国参拝を日本は追悼と平和のために参拝するというが、我々は敗戦の雪辱を誓う動きと解釈しているのだ。