【社説】揺れるグローバル経済…危機の影がちらつく=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.10 15:33
韓国銀行(韓銀)までが今年の経済成長率予測を3.1%から2.8%に引き下げた。当初1.0%と予想していた4-6月期の成長率が中東呼吸器症候群(MERS)・干ばつ被害などで0.4%にとどまったという点を考慮したという。政府は先月、今年の目標成長率を3.5%から3.1%に引き下げたが、韓銀はそれよりも低い。政府が推進中の11兆8000億ウォン(約1兆3000億円)規模の補正予算効果まで含めてこの程度という。民間研究所は先立って成長率予測値を2%台後半に低めた。低成長が既定事実化していく。
グローバル経済は予測不可能だ。ギリシャ事態、中国株式市場の暴落などメガトン級の変数だ。事実上デフォルト(債務不履行)まで進んだギリシャ事態は12日のEU28カ国首脳会議まで時間を稼いだにすぎず、どこまで広がるかも予想できない。国際通貨基金(IMF)に続いて米国がドイツなどに対し、ギリシャの債務を減免するよう要請している半面、EU内部ではギリシャのユーロ離脱シナリオまで準備している。さらにギリシャ政府は債務減免を要求し、政治的ギャンブルに頼っている。