世界遺産になった百済歴史遺跡8カ所、グローバル観光地として注目
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.06 14:51
忠清南道(チュンチョンナムド)の公州(コンジュ)・扶余(プヨ)、全羅北道益山(チョンラブクド・イクサン)の百済歴史遺跡区が、ユネスコの世界文化遺産に登録された。ユネスコ世界遺産委員会(WHC)は4日(現地時間)ドイツのボンで開かれた第39回会議で、百済歴史遺跡区を世界遺産の中の文化遺産(cultural heritage)に登録した。百済歴史遺跡区が韓国の12番目の世界遺産として登録されながら高句麗・新羅に比べあまり注目されてこなかった百済史に対する関心が高まっており、新たな観光資源として脚光を浴びる期待がふくらんでいる。
今回登録された百済歴史遺跡区は、公州の公山城(コンサンソン)・松山里(ソンサンニ)古墳群、扶余の官北里(クァンブクリ)遺跡および扶蘇(プソ)山城・陵山里(ヌンサンリ)古墳群・定林寺(チョンニムサ)跡・羅城(ナソン)、全羅北道益山の王宮里(ワングンニ)遺跡・弥勒寺(ミルクサ)跡など計8カ所だ。委員会は「首都立地の選定を通じて百済の歴史が分かり、仏教寺刹を通じては来世観と宗教を、城郭と建築物の下部構造を通じて独特の建築技術を調べることができる」として「これは優れた百済文化と歴史の証拠」と評価した。
WHC諮問機構である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の韓国委員長をつとめているイ・ヘウン東国(トングク)大学地理教育学科教授は「百済には中国と韓国、日本へとつながる文化交流の証拠がある」として「都市の発達に関し卓越した空間構成を立証したのが登録理由の1つ」と説明した。