【時論】核心を避けていく韓国政府のR&D革新案(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.03 11:23
韓国政府は先月13日に国家予算が投入される研究開発事業を効率的に推進するとの趣旨で「R&D革新案」を発表した。主な内容は、企業・大学・政府外郭の研究機関の役割分担と研究主体間の協業、出資研究所の革新、中小・中堅企業の支援、R&D企画・管理体系の改善、国家レベルでのコントロールタワーの設立などだ。全て正しい方向だ。しかしR&D革新は、研究主導者の変化の前に力を持っている政府内の関係部署の思考転換から出発するべきなのに、それについての検討の跡が見られず憂慮の恐れがある。
まず韓国の政府支援R&Dでなぜ革新が必要なのかを明確に理解する必要がある。韓国の科学技術は1960年代中盤から政府主導のトップダウン(top-down)方式でいち早く効率的に発展してきて、経済成長で国家財政に余裕が生まれながら多様な利害当事者が登場した。この過程で、政府のさまざまな部署と研究者が競争的に規模を大きくしながら政府のR&D予算は2000年の4兆ウォン台から2015年には19兆ウォンと5倍近くも増加した。これを通じて研究論文や特許の数字など計量的な指標は飛躍的に発展した。