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【コラム】韓国観光、早期セールに乗り出そう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.30 14:20
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「その広い部屋を1人で使うのは良いけれども申し訳なかったですよ」

数日前、ソウル駅近くのサウナの仮眠室で数時間寝てから出勤した後輩の話だ。彼によれば、前の晩の飲み会が遅く終わった上に自宅が遠くて「サウナ1泊」を決心した時には、寝床の確保は難しいと覚悟していた。実際に入ってみると全く違っていた。サウナはもちろん仮眠室にも誰もいなかった。朝も同じだった。このサウナは普段は中国人観光客をはじめ中華圏や日本人観光客の団体訪問コースとして名の知れた「名所」だ。広い観光バス用の駐車場があるほどだ。ここで寝て一日を始める倹約派の個別自由旅行客(FIT)も少なくない。彼らが嘘のように皆消えてしまったということだ。

◆夏以降が問題だ

ここだけではない。普段から中国人観光客で混み合っていたソウルの明洞(ミョンドン)、仁寺洞(インサドン)、南大門(ナムデムン)・東大門(トンデムン)市場なども同じだ。観光客の足が急に途絶えながら炎天が面目を失うほどに肌寒かった。地方も事情は同じだ。ソウルと共に中国人観光客の必須訪問コースだった済州(チェジュ)の場合、今月に入って27日までに訪問した中国人観光客が13万7360人で前年同期比で46%減少した。

中東呼吸器症候群(MERS)の経済的波紋は、広くて大きい。直撃弾を受けたのが観光産業だ。韓国観光公社によれば主なインバウンド旅行会社が受けつけた外国人観光客の訪韓予約キャンセル件数は今月に入り26日までに中国4万9415人、香港1万6905人、台湾3万1520人など10万人に迫る。日本、アジア、欧州、米州などを加えれば13万5000人を超える。国内のインバウンド旅行会社に予約したパッケージ旅行客だけでこの程度だ。集計するのが容易ではないFITを加えれば数字ははるかに増えるしかない。

さらに大きな問題は7~8月の夏シーズンだ。主な旅行会社はシーズン予約が最初から来なくなってしまったと地団駄を踏んでいる。韓国旅行業協会(KATA)が主な旅行会社を対象に調査した結果、7~8月の訪韓旅行予約(パッケージ基準)は20万2000人余りで前年同期比82%減少となった。KATAは7~8月の外国からの訪韓客が80%減れば観光収入が31億ドルから6億ドルへと急転直下すると予想している。こんな傾向ならば夏シーズンだけでなく秋以降も大言壮語できない。今年の外国人観光客1550万人を誘致するという政府目標も修正が避けられない。

◆汎政府的な広報必要

韓国がMERS打撃に低迷している間に日本はその反射利益をそっくり持っていきつつある。すでに円安の魅力にどっぷり浸かった中国人観光客だ。おかげで外国からの訪日客が訪韓客を7カ月連続で上回り、その差は一層広がっている。日本人観光客も中国人観光客も途絶えるようであれば韓国の観光産業は未来を約束できない。

状況が非常なだけに、非常な対策が必要だ。2002年に重症急性呼吸器症候群(新型肺炎:SARS)が発生した時、大々的なキャンペーンを行ったシンガポールや香港などの例を参考にする必要がある。毎年、旅行のオフシーズンである年末年始に行っていたコリアグランドセールを夏・秋に操り上げて大々的に実施すればどうだろうか。韓国観光の安全さに対する汎政府的な対外広報も必要だ。免税店の増設よりも、カジノを含めた複合リゾートよりも、さらに急務なのが信頼回復だ。

ソ・ファドン文化スポーツ部長

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