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「北、出産した赤ちゃんが死ぬ姿を見せる精神的拷問も」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.27 11:48
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米国政府が25日(現地時間)、北朝鮮人権実態について「世界最悪」と明示した。米国務省はこの日発表した「2014国別人権報告書」で、「朝鮮民主主義人民共和国の人権記録は世界最悪(worst in the world)に該当した」と発表した。オバマ政権が発足した2009年以降、国務省は年次人権報告書で北朝鮮の人権について「最低水準」「暗鬱」「嘆かわしい」などと指摘してきたが、今回は「世界最悪」と表現し、批判の程度を高めた。

国務省の報告書は、国連北朝鮮人権調査委員会(COI)が昨年2月に発表した報告書の結論をそのまま引用し、「体系的で広範囲かつ総体的な人権侵害が北朝鮮政府・機関・役人によって継続されていて、このような侵害は反人道的犯罪に該当する」と明らかにした。

 
また国務省の報告書は、収容所の拷問方式に過酷な殴打、電気衝撃、風雨への長時間露出、人前での裸体露出、身動きできない処罰空間での数週間監禁、長時間正座などを挙げた。特に、自分が出産した赤ちゃんが死ぬ場面を見せる精神的拷問も報告されたと指摘した。

報告書には、2013年3月に咸鏡北道清津(チョンジン)で覚せい剤メタンフェタミンを製造して販売した容疑で男女2人を柱に縛って殴打・銃殺した、というCOI報告書の内容も含まれた。

報告書は韓国に関しては軍隊内のいじめなどを指摘した。報告書は「表現の自由を制限する国家保安法、名誉毀損法、その他の法律およびインターネット接近制限、良心的軍服務者に対する処罰、軍隊内のいじめと新兵申告式のほか、脱北者・少数人種・同性愛者・エイズ保菌者・外国人などに対する差別と公務員・教師の政治活動制限」を問題に挙げた。

◆燿徳収容所181人名簿を国連提出

脱北者が含まれる「北反人道犯罪撤廃国際連帯(ICNK)」は26日、ソウルで記者会見を開き、燿徳(ヨドク)強制収容所の収監者181人の名前・年齢などを含む「燿徳収容所内の同僚収監者たち:ソリムチョンとともに消えた180人」報告書を国連北朝鮮人権事務所に提出したと明らかにした。報告書は2000-2003年に燿徳収容所ソリムチョン革命化区域に収監されていた脱北者チョン・グァンイルさん(52)の記憶に基づいて作成された。

この報告書によると、現北朝鮮逓信相の沈哲浩(シム・チョルホ)も逓信省副相(次官級)時代に「スパイも捕まえられず盗聴する」と国家保衛部を批判し、逮捕されたという。2001年9月に燿徳収容所に収監された沈哲浩はすぐに体重が30キロも減った。

脱北後にミャンマーで捕まって北朝鮮に送還されたアン君(16)は幼い年齢で収容所に収監され、毎日泣いた。キムさん(47)は友達と酒を飲みながら体制を批判して収監され、餓死した。

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