「背信の政治」…朴大統領、与党院内代表を公開批判
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.26 10:25
朴槿恵(パク・クネ)大統領が25日、国会法改正案に対して拒否権を行使しながらセヌリ党の劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表をはじめとする政界をこれまでにない調子で強く批判した。朴大統領はこの日の閣僚会議で「政府を圧迫するために急いで与野党が(国会法改正案に)合意した」として「(政府施行令などに修正要請権を持つ)国会法改正案は、政府の立法権と司法府の審査権を侵害して結果的には憲法が規定する三権分立の原則を損なわせる違憲の素地が大きい」として拒否権を行使した。朴大統領の拒否権行使は就任後初めてであり憲政史上65回目だ。
特に朴大統領は「与党の院内指令塔も政府・与党の経済再生にどれだけ国会の協調を求めたのか疑問」としながら「政治は国民の民意に代わるものであり、国民の代弁者であり、自らの政治哲学と政治的論理に利用してはいけないこと」と話した。
大統領が公開的に与党院内代表を批判したのはきわめて異例で、事実上、劉院内代表の辞任を要求したものだという解釈が出てきた。朴大統領は「政治的に選挙を手段として当選した後に信頼を破るような背信の政治は結局、覇権主義と派閥づくりの政治を量産すること」としながら「必ず選挙で国民に審判してもらわなければならない」とも述べた。