【コラム】韓国市場経済の敵たち(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.15 15:56
最近、韓国経済がいくつかの悪材料に苦しんでいる。円安の衝撃で輸出が激減し、家計の負債が1100兆ウォン(約120兆円)を超えた。現代自動車など主力企業の収益性も落ちている。最も懸念されるのは市場経済の原則が挑戦を受けているという事実だ。
市場経済は個別経済主体の合理的な経済行為を前提とする。消費者は効用最大化を、企業は利潤最大化を追求することで、市場経済が円滑に作動する。アダム・スミスの「見えざる手」が資本主義が純機能するよう誘導する。しかし最近は経済論理よりも都合のよい主張が横行する様相だ。ポピュリズム、不平等、歪んだ政治こそが健全な市場経済を阻害する主犯だ。