【社説】古里原発1号機閉鎖決定、安全な廃炉技術の確保を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.13 12:38
国家エネルギー委員会が国内初の原発古里1号機の永久停止(廃炉)を勧告した。最終決定は韓国水力原子力(韓水原)理事会がするが、韓水原側も委員会の勧告に従うという立場だ。これを受け、1979年に運行に入って以来1次寿命延長を経て37年間運行した古里1号機は、2017年6月に廃炉段階に入る。
今回の決定に対し、歓迎と懸念の声が同時に出ている。原発は技術的な安全と住民の心理的安定がともに重要だ。こうした点でひとまず老朽原発に対する先制的な廃炉決定で心理的安定の効果があるとみられる。また、使用済み核燃料の冷却、原子炉解体作業および敷地復元作業など15年以上かかる廃炉技術を確保する契機を用意したという点も歓迎できる。今後50年間、200兆ウォン(約22兆円)規模となる世界原発廃炉市場で技術と経験を積む効果が期待される。