1522億ウォンの輸出詐欺にあった5銀行=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.12 14:59
偽造した輸出書類で1500億ウォン(約166億円)台の銀行融資を受けた貿易業者が関税庁に摘発された。詐欺手法が3兆2000億ウォンの貿易金融の偽造融資を受けて金融界を揺さぶった「モニュエル(MONEUAL)」とそっくりだった。関税庁は虚偽の輸出資料を銀行に提出して1500億ウォン台の貿易金融融資を受けたフロンティア社長のチョ氏(56)が、関税法および特定経済犯罪加重処罰法違反容疑で検察に逮捕されたと11日明らかにした。関税庁によればフロンティアの偽造書類にだまされた企業・SC銀行は計1522億ウォンの貿易金融を融資した。このうち相当部分はチョ氏が自転車操業式に償還したが、企業銀行307億ウォン、SC銀行22億ウォンは償還されなかった。また308億ウォンを信用融資した国民銀行は大部分を回収したが7億ウォンが未収で農協も1億ウォンの信用融資残額がある。外換銀行も信用融資があったが最近回収して損失を防いだ。
チョ氏は1つあたり生産コスト2万ウォンのテレビのプラスチックキャビネットを2億ウォンで輸出したという形で書類を偽造し、銀行から貿易金融を受け取った。貿易金融は政府公共機関である貿易保険公社が保証する融資で、銀行はあまり疑うことなく融資してくれる。チョ氏はこうした弱点を悪用して2006年から最近まで291回にわたり輸出価格を水増ししてきたが銀行は全く知らずにいた。ハン・ソンイル関税庁調査局長は「初期には実際の輸出が60%、偽造が40%だったが最近では1%だけが実際の輸出で残りの99%は偽造書類だった」と話した。