韓国企業の格下げ、通貨危機以降で最多
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.10 11:16
今年の韓国企業の格下げ件数は通貨危機以降で最多となる見込みだ。円安による輸出不振、国内景気回復の遅れによる実績悪化、鉄鋼・造船・石油業種での中国の追い上げなどが重なっているからだ。
格下げされた企業は資金調達費用の増加でコスト競争力が低下し、実績も同時に落ちる悪循環に苦しむ。さらに格付け会社が過去の慣行を正して格付けに厳格な基準を適用し、企業の負担はさらに増えると予想される。
韓国経済新聞が9日、国内3大格付け会社のナイス信用評価の評価内訳を集計した結果、今年に入ってこの日までに格下げされた企業は35社で、前年上半期の件数(29社)を超えたことが分かった。この傾向なら、通貨危機直後の1998年(55社)水準を上回る可能性も排除できない雰囲気だ。