MERS患者の病室、換気口なく…6人部屋を2人部屋3つに分ける=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.09 14:44
韓国の医療技術は先進国レベルだ。中東・中央アジアなどに病院を輸出し、約27万人(2014年)の海外患者が入ってくるほど発展した。過去20年間、「大韓民国の0.05%」にあたる優秀な人材が医者となり、病院に多くの投資が行われたからだ。しかし中をのぞくと問題点が少なくない。専門家はこうした不均衡が中東呼吸器症候群(MERS)事態を招いたと診断する。
MERSの震源地は平沢(ピョンテク)聖母病院だ。最初の患者(68)が入院したのは8104号室。この病室には換気・排気施設がなかった。保健福祉部MERS官民合同対策班疫学調査委員会の崔普律(チェ・ボユル)委員長(漢陽大医大予防医学科教授)は「本来は病室ごとに換気口と排気口がなければいけない。それがなく、エアコンだけがあった」と述べた。窓はあったが小さく、下に開く形であり、十分に換気されなかった。高麗大医大の千丙哲(チョン・ビョンチョル)教授(予防医学科)は「病室の換気問題は感染と密接に関係している」と話す。