ソウル市、「アベンジャーズ観光コース」開発へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.05 17:16
韓国で観客1000万人を動員した映画『ザ・アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』(アベンジャーズ2)には、悪党のウルトロンとスーパーヒーローがソウル地下鉄2号線で戦闘を繰り広げる場面が登場する。激しい戦いで乗客が乗った列車が脱線するが、アベンジャーズのチーム員は力を合わせて市民を救い出す。
この場面は昨年4月、ソウル永登浦区(ヨンドンポク)文来洞(ムンレドン)の鉄鋼通りで撮影された。1960年代後半に造成された文来洞の鉄鋼通りは、鉄筋・鋼板など各種金属製品を生産し、韓国の産業発展の心臓の役割をした。最高の好況期だった1980年代には、鉄材を積んだ貨物車の列が汝矣島(ヨイド)まで続くほどだった。しかし通貨危機と製造業の沈滞を迎え、衰退の道を歩んだ。「人を除いて何でも作る」というほどプライドが高かった「鉄工職人」は現在ここに30-40人ほどしか残っていない。
最近またこの地域が活気を帯びることになったのは、若い芸術家の作業場であり展示空間である「文来創作村」が登場したからだ。個性ある壁画は路地の雰囲気を変えた。鉄工所の隣にある異色のカフェは若者の出入りが絶えない。文来洞鉄鋼通りが映画『アベンジャーズ2』人気でソウルの主要観光コースとなる。