<インタビュー>鄭夢準氏「私が役に立つのならFIFA会長職に挑戦する」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.04 14:36
国際サッカー連盟(FIFA)は世界サッカーのコントロールタワーだ。世界209加盟国を管理し、サッカーの価値を高め、ともに成長を図るのが目標だ。85年前にウルグアイで13カ国が集まって開催された質素なサッカー大会だったワールドカップ(W杯)を、世界およそ200カ国が参加し、延べ450億人が視聴する世界的なスポーツイベントに育てたのがFIFAだ。それだけに最近浮上したFIFAの腐敗スキャンダルは残念でならない。保有現金だけで15億ドル(約1兆6000億ウォン)になるほど規模を拡大する過程で、執行部が長期間にわたり組織的な不正を続けてきたことが確認された。米国とスイスの司法当局の捜査協力で元・現FIFA幹部を含む14人が起訴された。捜査機関の矛先が近づくと、結局、ゼップ・ブラッター会長も白旗をあげた。先月30日のFIFA総会会長選挙で5度目の当選を果たしたが、4日後の3日、電撃的に辞意を表明した。今後、FIFAは反腐敗戦争とともに新会長体制のもとで新たな青写真を作っていかなければならない。長期間にわたりブラッター会長のライバルとして活動し、FIFA執行部の不正疑惑を提起してきた鄭夢準(チョン・モンジュン)FIFA名誉副会長(64)に中央日報の金永熙(キム・ヨンヒ)論説委員が会い、FIFAの課題や方向性について尋ねた。
金永熙=(ブラッター会長の辞退で)重要なときにお会いできた。次期FIFA会長挑戦宣言を期待する人が多い。国際舞台への再挑戦か、政界復帰かの岐路にいるようだ。
鄭夢準=そうなのだろうか(笑)。ブラッター会長が辞退することをあらかじめ知り、私が招待されたのではないかと思う。ブラッター会長が辞意を発表したが、誠意が足りないようだ。辞意表明で、その間FIFAが改革できなかったことを執行委員会のせいにした。「私はもう会長選挙に出ないので、これからは思う存分改革をする」と述べたが、FIFAで影響力を維持し続けるという意図と読み取ることができる。自分が望む人を後継者にするという考えもあるようだ。