「500キロ以上」弾道ミサイル発射実験…北朝鮮全域が射程圏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.04 08:38
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朴大統領(右)が3日午前、忠清南道泰安付近の国防科学研究所(ADD)海上発射実験場で、射程距離500キロ以上の玄武(ヒョンム)IIB改良型弾道ミサイルの発射場面を見ている。(写真=青瓦台)
「5、4、3、2、1、発射」。3日午前、忠清南道泰安(テアン)半島付近の国防科学研究所(ADD)総合試験場。統制官の発射命令が下されると、発射台を離れた新型ミサイルが白い煙を噴き出しながら、あっという間に南西方向に飛んでいった。国産技術で作った射程距離500キロ以上の弾道ミサイル(玄武IIB改良型)発射実験が成功する瞬間だった。
ミサイル発射場面は発射場付近の安全地帯に準備された室内観覧台で目撃された。観覧台に設置されたスクリーンでもリアルタイムで中継された。ADDの関係者は「具体的な諸元は明らかにできないが、最近開発している射程距離500キロ以上の弾道ミサイルの発射実験だった」とし「北全域を攻撃できる弾道ミサイル開発に成功した」と述べた。軍は早ければ今年末から陸軍ミサイル司令部にこのミサイルを配備する予定だ。
スクリーンにはもう一つのミサイル(鉄鷹II改良型)が発射台から垂直に発射される映像が表れた。映像のミサイルはしばらく停止したまま本体上段の左右から火花を出しながら態勢を整えると、火炎を噴き出しながら上空に飛んでいき、空中の目標物を正確に打撃した。戦闘機を撃墜するために開発した従来のミサイルをミサイル迎撃用に改良中の誘導ミサイルだった。ADDは鉄鷹II改良型ミサイルも発射する予定だったが、青瓦台で中東呼吸器症候群(MERS)対策会議が予定されているため、映像に代えたという。