中国版セウォル号…船長、船の転覆後に乗客見捨てて脱出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.03 09:06
456人を乗せて中国の長江(別名:揚子江)の中流を運航していた遊覧船が、竜巻と思われる突風にあおられて沈没した。船舶と共に運命を共にすべき船長と船員は、沈む船を後にして泳いで脱出した。暴風雨の中で川幅1キロ前後の長江を泳いできたため、救助要請や乗客の救出努力をする時間を逃してしまった。この便りが知らされると昨年、西海(ソヘ、黄海)で沈没したセウォル号事故の再来という非難が中国ネットユーザーの間で激しく巻き起こった。
1日午後9時28分ごろ(現地時間)湖北省荊州市監利県で、南京を出発して重慶に向かっていた遊覧船「東方之星号」が、吹き上げる突風に巻き込まれて沈没した。新華社通信によれば搭乗者のうち14人は救助されたか脱出し、6人は遺体で発見された。残りの436人は全て行方不明の状態で、人命被害の規模が大きいと推定される。