【社説】韓日軍事協力、実利的にアプローチすべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.01 11:45
韓日国防相会談が先月30日、4年4カ月ぶりにシンガポールで開かれた。安倍政権の登場以来、両国政府間はもちろん両国の国民感情までが悪化の一途にあった。今日発表された中央日報・日本経済新聞の共同調査によれば「両国関係が良い」という回答者は韓国が3.7%、日本は5%に過ぎなかった。5年前はそれぞれ24.3%、30%だったから韓日国民が体感している両国関係がどれほど悪化したのか容易に察することができる。
こうした冷え込んだ雰囲気の中で行われた今回の会談は、対話と交流の突破口を切り開いたという点でそれなりに意味がある。日本は集団自衛権の行使レベルで自衛隊を韓半島(朝鮮半島)に派遣する場合に韓国政府の要請と同意を得なければならないという原則にも合意した。離於島(イオド)南側にある韓日間の防空識別区域(ADIZ)重複区域での偶発的衝突を防ぐための案も協議することになった。特別な議論のなかった懸案だが、収穫といえば収穫だ。