通貨価値20%上昇…勢い衰える韓国の輸出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.01 08:34
ウォンがこの3年間で最も大きく上がった通貨に選ばれた。国際決済銀行(BIS)の統計を分析した結果、4月のウォンの実質実効為替相場は2012年4月と比較して20.2%上昇した。為替相場、貿易比率、物価まで考慮して計算したウォンの相対価値がそれだけ上昇したという意味だ。調査対象61カ国で1位だ。2位は中国の19.8%、3位は米国の16.9%で、以下アラブ首長国連邦が16.5%、サウジアラビアが15.3%の順となった。
アラブ首長国連邦とサウジアラビアは政府が人為的に為替相場を調整したり固定する固定相場制(ペッグ制)を、中国は一定の幅の中で為替相場が動くよう制限する管理変動為替相場制をそれぞれ施行している。中国と中東の通貨価値上昇には政府の意図が作用したという意味だ。米国もやはり2007年の金融危機以降に実施した量的緩和を終わらせたことが“スーパードル”をあおった。