【社説】「政派より国家を優先してこそ改革は成功する」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.22 17:11
二つ目は、労働界・財界など利害集団の意見をまとめるものの、合意できなければ政府がリーダーシップを発揮しなければいけないという点だ。労働市場の柔軟化措置は労働界の反対、最低賃金の導入は財界の反発を招いた。シュレーダー政権も改革初期には韓国の労使政委員会のような合意機構を稼働させたが、労使が政府に要求ばかりし、お互い譲歩しなかった。結局、シュレーダーは政府主導で改革を終えた。これは労使政の大妥協が失敗に終わった韓国が注目するべき点だ。合意の過程で双方の主張を十分に聞いただけに、政府主導の「Bプラン」を進めるということだ。
三つ目は、構造改革を速く進めるほど効果が大きいという点だ。共産圏の崩壊でベルリンの壁が崩壊したが、ドイツは過酷な統一後遺症に苦しんだ。シュレーダーは「統一から10年経過してこそアジェンダ2010が貫徹されたが、いま考えてみるとあまりにも遅かった」と述べた。彼は韓国が北朝鮮との統一に備えるには今から構造を改革することが必須だと助言した。