朴大統領「日帝徴用施設を世界遺産登録すれば分裂招く」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.21 08:51
朴槿恵(パク・クネ)大統領は20日、ユネスコのイリナ・ボコバ事務総長に会って日本が韓国人強制徴用施設を世界文化遺産に登録しようとしていることに対して強い憂慮を伝えた。朴大統領は「世界遺産は国家間の対立を助長するのではなく、対話・和解・友好を増進させる役割を果たさなければならない」として「非人道的な強制労働が行わされた歴史に背を向けたまま『明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域』を日本が世界遺産の登録に申請するのは、世界遺産協約の精神から外れ、国家間の不必要な分裂を招くこと」と話した。これに対しポコバ事務総長は「韓国と日本は世界遺産委員会の加盟国に韓日両国間の対話を何回も強調してきた」として「世界遺産委員会の委員長に大統領のメッセージを明確に伝える」と答えた。
朴大統領の今回の言及は、世界遺産委員会の決定に先立ち韓日外交当局が行っている外交戦に力を加えたものだ。尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官も19日にポコバ事務総長に会って日本の世界文化遺産登録の推進に強い憂慮を示した。外交戦に没頭しているのは韓国だけではない。日本も内閣府・外務省・文部科学省などが高官を派遣して激しい外交戦を行っている。