【社説】「警戒水域」に入った韓国の金利・為替政策
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.16 11:35
韓国経済の規模が拡大し、政府と金融当局が金利・為替を動かす時に考慮すべき要素が大きく増えた。以前は景気を浮揚するには政策金利を引き下げれば済んだ。しかし金利政策はいつのまにか不動産など資産市場の信号と急速に膨らむ家計負債の動向、そして海外資本の離脱を防ぐために競争国の金利の動きまで考えなければならないほど複雑な関数になって久しい。
為替レートも同じだ。以前はウォン・ドル為替レートが重要であり、輸出を増やすにはドルに対する韓国ウォンの価値を低めれば十分だった。しかし今は世の中が変わった。たとえばアップルと競争するサムスン電子はドル高を歓迎するが、日本・欧州産の自動車と競争する現代車は円・ユーロ安に苦しんでいる。今はもう適正為替レートのために経常黒字規模、国際原油価格、外国人資本の流出入動向などにまで目を向ける必要がある。