フィリピンで韓国人拉致殺害19件…被疑者8年ぶりに韓国に送還
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.14 09:18
フィリピンの韓国人観光客連続拉致殺人事件の被疑者キム・ソンゴン容疑者(42)が8年ぶりに韓国に送還された。2008年から2012年にかけてキム容疑者と共犯のチェ容疑者(47)がかかわったことが確認された拉致事件だけで19件に達する。大学生ら2人が殺害され3人が行方不明状態だ。検察はキム容疑者送還で迷宮入りとなった失踪事件解決の糸口を見つけると期待している。
法務部は13日、「フィリピン法務省との協議を経て、臨時引き渡し形式でキム容疑者を送還した」と明らかにした。法務部によるとキム容疑者はチェ容疑者と2007年7月に京畿道安城(キョンギド・アンソン)の両替所で女性従業員を殺害した後、1億8500万ウォンを奪ってフィリピンに逃走した。その後2008年から4年間にわたりマニラなどで韓国人観光客や留学生らを拉致した後に韓国の家族を脅迫、数億ウォンの身代金を奪った上で殺害した容疑を受けている。
このうち2011年9月にフィリピン旅行中拉致されたホン氏の遺体は3年が過ぎた昨年末にマニラ郊外の住宅の庭で発見された。キム容疑者の共犯のチェ容疑者は2013年にタイで検挙されて韓国に送還され、釜山(プサン)地方警察庁国際犯罪捜査隊が現地警察と協力してチェ容疑者の隠れ家周辺を捜索した際に白骨化した遺体を発見した。現場では別の被害者の遺体も発見された。キム容疑者らは被害者を埋めた後、その上に家を建てて遺体を隠していたことが明らかになった。