【コラム】危機の韓国経済、だれが取りまとめるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.12 10:53
「サッカーは22人が戦い、結果はドイツが勝つ」。1990年のサッカー・ワールドカップ・イタリア大会4強戦でドイツにPK戦の末に敗れたイングランドの攻撃手ゲーリー・リネカーが残した言葉だ。その後もドイツのサッカーチームは各種国際大会で「チームよりさらに偉大な選手はない」という事実を立証している。韓国の政治地形にも類似の俗説があるようだ。「進歩は熱心にやり、結果は保守が勝つ」。
野党圏にひとつ入れ知恵をするなら朴槿恵(パク・クネ)政権の創造経済を全面的に支持するのはどうか? 成長の重要性を認めているのだから創造経済が成長の踏み石になれるのか肯定的に検討してみるのも悪いことではない。創造経済は国の未来成長動力になることができる。
しかし創造経済が実を結ぶためには時間が長くかかり、短期間では失敗する確率が非常に高い短所がある。したがって私的な政派の利害関係を離れ進歩と保守が一致協力して持続的に推進してこそ成功可能だ。これは進歩が不公平な所得分配を改善するために短期浮揚策の代わりに長期的に経済構造を根本的に改善しなければならないと主張することとも合致する。こうした理由から与党セヌリ党のユ・スンミン院内代表が国会交渉団体代表演説で構造改革を通じて成長潜在力を高めようと主張し創造経済を批判したことは矛盾だ。