北朝鮮の潜水艦、海中のどこからSLBM発射するか分からず…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.11 09:20
9日午後4時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)に緊急国家安全保障会議(NSC)が招集された。北朝鮮が8日、東海(トンヘ、日本名・日本海)上で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM=Submarine Launched Ballistic Missile)の水中発射実験をしたのを当局が確認した直後だった。異例にも「休日NSC」が招集されるほど、SLBM発射が与える緊張度は大きかった。
特に北朝鮮のSLBM開発は韓国だけでなく米国・日本などにも大きな脅威となりうるだけに、政府の対米・対日情報ラインも慌ただしくなった。NSC会議には金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台国家安保室長、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官、韓民求(ハン・ミング)国防部長官、李炳浩(イ・ビョンホ)国家情報院長、金奎顕(キム・ギュヒョン)国家安保室第1次長、李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長、朱鉄基(チュ・チョルギ)青瓦台外交安保首席秘書官など常任委員会のメンバーが出席した。NSCメンバーでない崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀議長も出席したと、政府関係者は伝えた。青瓦台側は合同参謀本部議長が出席したことに関し、北朝鮮の北方限界線(NLL)(西海北方限界線)脅威に対応するためだと説明した。
1時間半ほど開かれた会議で、崔潤喜合同参謀議長は北朝鮮のNLL挑発への軍の対応態勢と北朝鮮軍の動向について報告し、出席者はSLBM対策を議論したと、政府当局者が伝えた。この当局者は「まだ北がSLBMを完全に開発した状態ではなく、潜水艦でミサイルが水面上に出て作動するかを確認するレベルの射出実験をしたと把握される」とし「しかしこの程度の技術だけでも米国・英国・フランス・ロシアなど一部の先進国だけが保有するものであるだけに看過することはできない」と懸念を表した。この当局者は「北が実験に成功したと労働新聞を通じて公開したのは、政治宣伝のために誇張された側面もあり、射出実験が成功しても戦力化までには時間が必要だ」と述べた。情報系統の核心人物は「北がSLBM開発を公開したのは、6・15南北共同行事ソウル開催の合意などで南北間対話の雰囲気が醸成されようという時点で主導権を握るという目的もあるようだ」と述べた。