<セウォル号>船長に2審で殺人罪認定…無期懲役を宣告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.29 11:23
「被告人セウォル号イ・ジュンソク船長の行為は高層ビル火災現場から消防隊長がビルの中の人たちを見捨てて先に屋上の救助ヘリに乗って逃げ出すようなものだ。(中略)被告人イ・ジュンソクに対する殺人容疑が認められる。1審の懲役36年を破棄し無期懲役を宣告する」。
裁判長が宣告する瞬間傍聴席はざわめいた。セウォル号犠牲者の家族の間で「殺人と言っただろう?」という反問とともに「当たり前…」というささやきが出た。当事者であるセウォル号船長のイ・ジュンソク被告(70)は口を閉じたまま焦点の定まらない目で自身の正面にある検事席を眺めるだけだった。
光州(クァンジュ)高等裁判所は28日、イ被告らセウォル号船員15人の被告に対する控訴審で、イ被告に懲役36年を宣告した原審を破棄し無期懲役を宣告した。1審と違い「不作為による殺人」を適用したためだ。不作為による殺人とは義務を果たさなければ人が死ぬ恐れがあることを知りながら行動に移さなかったことをいう。