日本の格付けが引き下げられた。米格付け会社のフィッチ・レーティングスは２７日、「日本の格付けを『Ａ＋』から『Ａ』に１段階引き下げる」と発表した。ただし格付け見通しは「安定的」と評価した。

フィッチは２０１２年５月に日本の格付けを「ＡＡ－」から「Ａ＋」に１段階引き下げている。約３年ぶりに日本の格付けを調整した。フィッチが韓国に付与した格付けは「ＡＡ－」で、日本より２段階高い。

フィッチは「日本政府が２０１５年度予算編成で財政構造を改善するために十分に努力しなかった」と理由を明らかにした。安倍晋三首相が国の債務を減らすために十分に努力しなかったという指摘だ。フィッチは最近報告書などで日本の財政赤字改善努力が不足していると批判していた。日本の国の債務は景気浮揚などにより増加が続いている。フィッチは「２０２０年に国の債務比率が国内総生産（ＧＤＰ）の２５０％台まで上がった後安定的に維持される見通し」と予想した。

フィッチのほかムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）が日本に付けた格付けはそれぞれ「Ａ１」（Ａ＋）と「ＡＡ－」だ。両社はこの２～３年間日本の格付けを調整していない。