【コラム】韓国が南米の前轍を踏まないためには
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.04.27 16:53
偶然の一致だろうか。朴槿恵(パク・クネ)大統領が今回歴訪した南米諸国は、コロンビアを除き偶然にもそれぞれ「成完鍾(ソン・ワンジョン)ゲート」を体験している。ジルマ・ルセフ大統領が理事会議長として在職していた国営エネルギー会社ペトロブラスの役員が政界に献金したブラジルの事例が最も似ている。ルセフ大統領が個人的に関与したという情況はないが、大統領の弾劾を要求するデモが連日広がっている。
チリではミシェル・バチェレ大統領の息子が母親の当選翌日にチリ第2位の銀行から融資を受けて土地を買い入れた。ところがその土地がまもなく開発地域に選ばれて数百万ドルの差益を残したという典型的な特恵スキャンダルが起きた。大統領である母親の付属室長として勤めていた息子は直ちに辞任したが、バチェレの支持率は44%から31%に落ちた。