【時論】米国の「ウォン切り下げ圧迫」理由ない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.24 13:32
最近米国は、韓国がウォンの価値を低く評価しようとする動きを見せたとして、これを牽制する信号を送ったと伝えられている。大規模な経常収支の黒字を出す韓国のウォンは切り上げられて当然なのにむしろ切り下げようとするのは適切ではないと米国は考えているようだ。これに対し韓国は、韓国ウォンの為替レートの調整は避けられないと認識しているようだ。競争国の日本円の大幅な切り下げによって韓国商品の価格競争力が弱まり、輸出企業の採算性が大きく下がり、これは関連下請け企業の商品価格や内需産業にまで大きな影響を及ぼしているためだ。
米国が韓国に加える為替レートの圧迫は妥当なのか。特定国が経常収支の黒字にもかかわらず自国通貨を低く評価すれば、黒字規模がより一層拡大して結果的に世界経済の不均衡を悪化させることになる。したがって経常収支黒字国の通貨切り下げ政策は適切ではないと言える。ところで韓国の経常収支の黒字は輸出増大によるためというよりは輸入縮小によるものだ。すなわち輸出は減っているが内需不況により輸入がさらに縮小して経常収支の黒字が発生したという点に注目する必要がある。