中国の「デザイナー・ベイビー」実験で物議
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.24 13:21
中国の科学者がヒト受精卵の遺伝子編集に初めて成功した。遺伝子編集は難治性遺伝疾患の治療につながるが安全性が立証されないうえに「デザイナー・ベイビー」を作る方向に行く可能性があるため生命倫理論議を追い立てた。
22日、中国広東省広州の中山大学の黄軍就博士のチームがヒト受精卵の遺伝子編集に関する論文を比較的あまり知られていない科学誌『プロテイン&セル』に掲載したとワシントンポスト(WP)等が報道した。研究チームは中国の不妊クリニックで自力では生存が不可能なヒト受精卵を得た後、血管疾患である「地中海性貧血」を起こす可能性がある遺伝子を「CRISPR(クリスパー)技法」を利用して除去した。「CRISPR技法」は病気を起こす遺伝子をあらかじめ切り取る方式で病気治療に活用される。