【社説】国民の信頼を失った首相の辞任は不可避=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.21 14:33
李完九(イ・ワング)首相が昨日、海外訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領に辞意を表明した。朴大統領は近日中または27日の帰国直後に辞意を受け入れるとみられる。これで首相の去就をめぐる政局の混乱はひとまず整理されそうだ。首相の辞任は避けられなかった。朴大統領は16日、中南米訪問のために出国する直前、金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表から事実上「首相の辞任は不可避」という世論を伝え聞いた。大統領は「帰国してから決める」と述べたが、27日の帰国まで待つには混乱の程度が大きかった。
特に重要な変数は野党の解任建議推進だった。新政治民主連合は議員総会を開き、解任建議案を提出する方向で意見をまとめる態勢だった。解任建議の可決にはセヌリ党議員14人以上が賛成に合流する必要があった。もしこのようにして可決すれば、朴槿恵政権は内部分裂で急速なレームダックに向かったはずだ。朴大統領はまだ5年任期の半分も満たしていない。初年度は相次ぐ人事惨事と国家情報院の書き込み事件、2年目はセウォル号事態とチョン・ユンフェ文書波紋で国政のエネルギーを消耗した。来年4月には総選挙が待っている。仕事をする時間が十分でないが、首相問題で権力内の地震が発生すれば、深刻な状況になる可能性が高い。公務員年金と労働市場の改革を含む4大改革課題が揺れる。
李首相は4・19記念式で、自由民主主義をよりいっそう成熟させ、国の品格を高めようと述べた。世論が首相の辞任を要求したのは国の品格のためだ。首相は大統領の委任を受けて国政を総括する地位だ。その人物が成完鍾(ソン・ワンジョン)事件で嘘、言葉の言い換え、言い逃れで一貫した。