【グローバルアイ】悔しい首相、その数千万倍悔しい国民=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.21 09:12
かつて日本の政治を掌握した百戦老将の政治家、小沢一郎。彼の現在のタイトルは「生活の党と山本太郎となかまたち」の共同代表だ。この珍しい党名には理由がある。日本では政党の資格を維持するためには5人以上の国会議員が必要だ。ところが昨年末の総選挙で小沢の「生活の党」は惨敗し、所属議員が4人となった。このため、わらでもつかむ思いで若い無所属の山本議員(40)を迎え入れた。その代わりに党名に個人の名前を入れた。屈辱といってもこれほどの屈辱はない。わずか6年前まで「首相と変わらないナンバー2」としてなんと420人の国会議員を率いていた彼は悲嘆に暮れるはずだ。
しかし小沢にとってこれは悔しさのうちに含まれない。2009年8月の総選挙を控え、小沢は民主党代表だった。すでにすべての世論調査で民主党の政権交代が予想されていた同年3月。小沢は突然、東京地検特捜部のターゲットになった。違法献金容疑だった。成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト事件と同じように根源地は建設会社だった。予約されていた首相の地位が吹っ飛んだ。16回にわたる公判の末、小沢は結局、無罪を言い渡された。3年8カ月かかった。しかし小沢は検察と世論によって“準犯罪者”となった。事実上この時に政治生命が終わった。
しかしここで注目すべきことは「悔しさ」に対処する小沢の身の振り方だ。周囲の人たちは「事実でないため退くべきでない」と述べた。しかし小沢はすぐに党代表から退いた。「国民の疑いが一定のラインを越えた」と語った。当時の記者会見場面が記憶に鮮明に残っている。