【社説】12日間の国政空白、国民は惨めだ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.18 11:38
朴槿恵(パク・クネ)大統領が李完九(イ・ワング)首相の去就問題を締めくくらず中南米4カ国訪問に入り、「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」をめぐる国政空白と政局混乱が長期化する兆しが表れている。新政治民主連合は昨日、「李首相が退かなければ首相解任勧告案を出す」と圧力を加えた。
問題はセヌリ党でも首相の交代を要求する声が高まっているうえ、人事権者の大統領が12日間も国を空けるというところにある。大統領不在時に国政の運営を統轄するべき首相に対し、国民と与野党が背を向けるという不幸な事態が生じているのだ。
さらにあきれるのは、事実上「時限付き首相」と変わらない李首相の態度だ。李首相は昨日、首相執務室に向かいながら「大統領がいる時よりも熱心に国政を率いる」と意欲を見せた。首相室はあすの4・19革命(四月革命)記念式に李首相が出席すると予告した。もし李首相が動揺のない姿を見せることで疑惑を晴らそうとしているのなら、それは誤った考えだ。「帰国後に(李首相の去就を)決める」というあいまいな立場を残して出国した大統領や、辞退を要求する世論について考えず、「マイウェイ」を叫ぶ政府ナンバー2の姿を見る国民の心境は惨憺たるものだ。